2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧
■さてTRPGにおいて、いわゆる“背景世界”(以下、世界)と呼ばれているモノが、具体的なルールへの反映の有無にかかわらず、一種の暗然たるルールとして機能しているのはもはや常識である(…ですよね? ね?(笑))。本稿で扱っている物語やるTRPGにおける世界の…
■アンサーも兼ね、ある程度個人的な考えにもなってしまうのだが、プレイヤーキャラクターに課せられる葛藤は、動きが阻害されない範囲で、あればあるほどいいんじゃないかと思っている。もっとも葛藤をどういうふうに運用するかは、葛藤の質に依ってある程度…
■僕らが作った月夜埜綺譚の幸運なところは、テストプレイヤーに、シミュレーションゲーマーからTRPGに入った人からライノベしか知らない人まで、まあなんともいろんな人がいたことだった*1。結果、当初からおしなべてベテランゲーマーには評判よかった*2。■…
■おお。トラックバックをもらっている。これがトラックバックというモノか! テキストサイト全盛期*1にやってた相互リンクにちょっとのりが近いが、これをシステム的に補完するモノなのかな? じゃなくて。■せっかくなので、今回はちょっとアンサー気味に。 …
(やや追記を入れた)
■学生時代、漠然と楽しいからってシステムをデザインしていた頃*1、一番面白かったのは、人間が何でできているかを考えることだった*2。今でも楽しくなくもないけど、実のところ、TRPGをデザインする上ではこの思考は複数の意味で誤りである。まず、人間とキ…
■物語を物語たらしめるには制約がある、そしてそのことをうまいことシステムが代行していくことを考えると面白いかも、という趣旨で続いている当論考みたいな。システムをベースに探っている故に葛藤とリズムをやたら前面に押し出しているが、物語の制約はも…
1 今日は、自殺してしまったA子ちゃんという女の子と、その友達だったB子ちゃんという女の子の物語を紹介しましょう。 彼女はB子ちゃんをリーダーとするクラスの一団にいじめられ、追いつめられ、学校の屋上から飛び降り自殺を図りました。いじめなんかで死…
■えー、今回は「TRPG論考みたいな」はおやすみで、ちょっと宣伝します。宣伝です。CMです。■浅川河畔スタジオ*1は、今年の夏コミも月夜埜綺譚をひっさげて参加します。どこまでできるかわからないけど、制作中なのは次の二つ。 「ラプンツェルと黄金の翼」 …
■言葉を乱暴に使っているのでちょっと整理して、以下は気をつけます。ここでいう「物語」とは、ざっくりした定義で“人が話す嘘話で、誰かにきちんと聞いてもらえる(内容やパッションをある程度共有できる)もの”という感じのニュアンスとします。嘘話という言…
■こんなの書くのに乗っている。原稿と仕事の現実逃避なのに。そのうえ、読者がいてアンテナにも捕捉されている。いまだかつてないくらい読者を意識していない気軽な(雑な)文章だったのに。まさにわーどすけっちず。いやいや古く青臭き我がショウヨウ日誌。…
■「人生を変えた本」では大げさすぎるけど、大きな位置を持っていて、とくに創作方面に影響を与えたという意味では、トラウマティックなまでに巨大なこの本。以下、ネタばれを含む。■世界的に有名な書簡型小説である『あしながおじさん』(これも大傑作)の…
■今回は、月夜埜綺譚という僕と浅川河畔スタジオと月夜埜綺譚製作委員会が作り上げたシステムについて語ります。いやん。■いままでの論点をつまらなくまとめたりいろいろなんかするとこんな感じ。 物語が物語であるため(きちんと他人様に読んでもらえる作品…
■そういえば忘れていたので、ここのTRPG論考みたいな文章のコンセプトと方向性を書いておきます。■基本的には学究的に物語やTRPGを分析しきるつもりもありませんし、ある程度の資料的研鑽はするモノの、どちらかといえば今までの曖昧な経験論に依るところが…
■TRPGなんてキモい連中しかしない趣味なんだよ、なんて言われても、それが本当のことだったとしても役に立つ感じがしない。TRPGをやっている人は傷つきやすい人なんだ、っていわれても、人は傷つきやすいもんだし、TRPGをやっている人がその他の層に比べて有…
■ともあれ、自分の面白さというモノを人に語り出すというのは、いわゆる一つの痛い行為であることは間違いない。そういうのを語れるのは、自分のことをつぶせるくらい透明に何かを描ける人なのだろう。無い物ねだりをしても仕方ないのでその辺はひとまずおい…
(7/15ちょい加筆)
■以下はまだ煮詰めていないが、感覚的にはこれしかないっとか思ってる内容である。いずれ資料的研鑽を経て煮詰めるべきであろう。本当はね。■言うまでもなく自由ではないんである。漫画や小説を一度でも完成させ、きちんと人に見せ、感想に耐えたことのある…
■村上春樹の短編の中で一等好きなこの作品が、『象の消滅』と称した海外向け翻訳本に収録されていた、というのはなんだか気分が悪くない。個人的には数少ない“こんな作品が書きたい”という類の作品である。そんなことを思うのがすでに何ともあれだけど、そう…
■です。デザイナーズノートをはじめとして、TRPG界のもろもろをここにまとめてみることとします。ヲタク系です。もっともたぶん街のことも書くと思います。まあ裏も表もなくなったぜ系ブログです。リハビリかも知れません。もうちょっと続いたら宣伝します。