ちょっと模様がえ

はてなの「mirage」っていうスタイルをベースにちょっとだけいじって模様替えしてみました。

■写真は富山市は中島閘門*1。といっても船を通すほうじゃない水位調整用の7連スライドゲートの並びです。なかなかに立派な施設ですが、あまり使われなかったそうです。

■あまりパーツ萌えなほうじゃないので、僕自身は水門マニアというふうではありませんが、“街の中にある水門”は好きです。様々な街でデッドスペースとして消されていく水路と水門を、近代遺産として、そしてなによりそこに生きた人々の清濁含めた夢の形として、可能な限りその姿を残してほしいものだなあ、と思っていたりします。

■外にいるモノの勝手な言い分かもしれませんが、それらは決していやらしいノスタルジーに安住するような存在ではなく、むしろ“今”をめぐる鋭い問いかけを秘めています。様々な人が描いた“明るい未来”を“夢”を、結果だけを見た後出しジャンケンで簡単に否定する人たちがたくさんいます。たしかに、今見ればいろいろ誤謬だろうし、いろいろ汚いお金だって動いたのかも知れませんけどね。

■街の事物は、とくに水を巡るそれらは、今私たちが見ている様々な将来像、夢、をめぐる“今そこ”の問題を、ひっそりと忘れ去られたよう形で伝えてくれます。

■もちろん単純にも綺麗だったり素敵だったりして、つい惹かれてしまうモノでもあります。

■ま、そんなことに関係あるような気がしつつ、全くないような気もしつつ、とりあえず水門の写真を貼ってみたのでした。また気分が変われば変えます。

*1:こうもん、と読む。パナマ運河のように、水位が違う場所を船が行き来するために作られた特殊な水門のこと。