ネタバレ(w

はじめての劇作―戯曲の書き方レッスン

はじめての劇作―戯曲の書き方レッスン

■実は、この本を、この“物語やるTRPG論みたいなもの”のもっとも大きな典拠としています。月夜埜綺譚の参考文献リストにも載ってますけどね*1。言うまでもなく戯曲を書くための本なのだけど、戯曲とは何か、物語を書くというのはどういうことか、が大変わかりやすく具体的にまとめられている良著である。葛藤だリズムだという話もその本から来ているのだけど、興味のある人は読んでみてください。…またそこからTRPGと戯曲がどう関わり、どう異なるのか、を見いだせたりもするのがオモシロイ。TRPGと演劇は違うものである。でも物語を介する以上、とくにその創作の方法においてどこかつながっている、ということがよくわかるのでした。

■ちなみに他には、TRPG関係だと賛否両論名高い馬場講座とか、みやかわたけし*2のマスタリング講座とか、文章作法関係だと白州正子の青山次郎関係の書籍とか、川崎和男のデザイン関連エッセイとか、ブログだと紙砂魚さんとことか、朱鷺田さんとことか、白河堂さんとことかがベースになってます。このあたりのこともいずれ触れることがあるの、でしょうか…。

*1:ブレヒトとかも読んだけど、うまく咀嚼できなかったのは内緒だ(笑)

*2:こちらはホビーデータ関連の人で紆余褒貶いろいろありますが、TRPGのプレゼンターとしてはやはり一流だったと思う。彼のマスタリング講座は何よりゲームをやりたくなる。変な話だけど、TRPGやるときの精神論としてもっとも優れたものを書いていた。(記事自体はメイルゲームのものだけどね。)もうネットで見られないのが残念。一回だけ飲み会に同席させてもらったけど、氏は覚えてないだろうな…。お元気にしてるといいのですけど。あれから13年…。ホビーデータは倒産し、僕はルールを作るという邪道な遊び方をして、幸せと言うこともできないまま生きている。これもまた人生か。