紅龍アコースティックライブ@自由が丘マルディグラ(11/22)
■しあわせだったー。今年の“最高”はこの夜のための呼称としておこう。ただでさえ最高なライブセッション。しかも、あの! 紅龍さんと! この距離で! この人数で! しかもビールを酌み交わして! きゃー! ミーハー炸裂でごめんなさい! 浮かれてごめんなさい! 調子に乗って玉川上水の会話に割り込んでごめんなさい! うわーわけわかんねー! (若者言葉で言うところの)やべー!…
■って、紅龍(こうりゅう)さんってご存じですか? あー「どの紅龍?」って言われそうだな。上々颱風の紅龍、といえば知っている人は少しは増えるのかな? 沖縄とかワールドミュージックブームの先駆けとか、まあいろいろ言われてるけど、多国籍かつ無国籍でありながら、それぞれのメンバーが依って立つ場所の土の匂いを濃密に感じさせる、独特の音楽をやるのが上々颱風。そのリーダーであり、ソングライターでもある方なのですね。
■上々颱風とわたくしの関係はと言いますと、中学校の頃からはまり、毎度のことながら模範的ではないものも*1、なんだかんだで未だに聴いている、息の長いファンをやっているのでした。
■その“しあわせな日常と美しい世界”から“酸鼻で哀しい現実”までが一直線につながった、泥臭くも美しい日本語で記された世界。それを思うとき、結局その周囲をぐるぐる回っているのが、僕の人生だったという気もします*2。まあそんなものに勝手に巻き込まれても、困ってしまうかも知れませんが、勝手に人生に巻き込むのがファンの特権と言うことでお許しください、という感じです。
■の、紅龍さんが、たった15人のお客さんの前で、しかも決して手を抜かないちゃんとしたアコースティックライブを、演じてくれているのです! 一緒に酒を飲んでいるのです! すげえ!
■でもこうして初めて、僕にとってのある種の神・紅龍、だったその人は、目の前に実在の人物として現れたのでした。やっぱり年期と才気にあふれたすごい人で、でも年齢なりにどこか疲れがあって、すけべえで、でもやっぱりすごい歌を作っていて、歌っていました。
■たまにはいろいろこうやって小規模のライブをやっているらしいので、また行きます。