作品[ひとりごと]

本気で、ちゃんとつくった作品というのは、必ず作者以上のものになるという神話を信じている。僕にとってそれは“経験的な事実”で、だから本当のことかどうかは怪しい。

でもそうじゃないと救われないじゃん? と、救われることがどういうことかもわからぬままに思う。

ここで悲劇に浸らないように気をつけつつやはり思うことは、創作というものの魔性であろうか。僕ごとき才能、僕ごときの作り上げた作品ですら、僕をここまで狂わせるのである。

同人で売れる程度の作品を造るのなら簡単だ、命を使えばいい、という境地は非才の人間の事実だが、狂っている。

そして、命を使うだのと言うのは、本当に努力することから逃げているだけなのだよ。まあクオリティは似たようなものになるかも知れないけどさ。